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2017年9月17日日曜日

Tamron 27A 28-80mm Repair

Tamron 27A 28-80mm 3.5-4.2 をリペア Repair しました



アダプトールⅡの標準系ズーム・レンズ
としては定評あるレンズ

届いた状態






フォーカス・リングやズーム・リングは
適度なトルク感がある
絞りの動作も問題ないが
レンズ内に点カビがあった
カビ跡は消えませんが
点カビのクリーニングを
メインにリペアしてみました

初めにゴムのリングを外します

次に前面の銘板(ネーム・プレート)を外します
Tamron の製品はネジ部がのりなどで固着
しているものが多いので
必ず無水アルコールなどで
溶かしてから作業にかかります

レンズ外周のカニ目の切れ目などから
銘板の下に針(私は千枚通し)を差し込み
無水アルコールを注入します

銘板は両面テープで接着されていますので
曲げないようにアルコールを注入しながら
少しずつはがしていきます

レンズ押さえリングに無水アルコールを注入し
(以下すべてネジ部には同じ)
レンズ押さえリングをカニ目レンチで緩め
(すべて反時計回り)前群ユニットを外します

間にスペーサーが一枚あります

順序はこの通りです

さらに前群ユニットを外します
極力カニ目レンチは使わないで
ここはゴム手袋で外しました

前側のレンズが外れました
左が前、右が後ろです



後群ユニットに掛かります
使うのはゴム製の
他の製品で代用したりしましたが
ちゃんとした製品をはじめから買った方が
結果としてはおすすめできると思います

後群ユニットのキャップが先に外れてしまいました


さらに後群ユニット本体を外します

レンズ押さえが外れましたので
でレンズを外します 

さらに後群ユニットを外します

外れました 

このレンズ、前後の形状が似ているので
枠から外すと前後の向きが間違う可能性が
あるので要注意です
(私はそそっかしいので)

後群レンズは割ときれいでしたが
一通りカビ取りとクリーニングをしました

あとは逆に組み上げていくだけです
絞り動作に異常はないので
今回は絞りユニットやレンズマウント等
には触っていません

ゴムリングやリング文字を
清掃し元に戻します

以下リペアー後の状態です










マウント部や絞り機構をばらすことなく
レンズにアクセスできる
メンテナンス性をよく考えて作られている
優れたレンズでした
(エンジニアに脱帽)

作例とテスト撮影は次回に回します


2017年9月13日水曜日

Canon Autoboy N130Ⅱ manual

Canon N130Ⅱ の「取説」あるいはマニュアルが見当たりません

いろいろ探してそれに近いものが見つかりました

大まかな使い方はわかるのですが
いくつか補足的に説明してみます

なお私の説明が間違っていたとしても
一切の責任は負いませんのでご了承ください

日付の設定方法はメーカーが紹介していましたが
今は閉鎖されています

MODE ボタンのRT について

RTはリアルタイム・レリーズのことで私なりに補足します
シャッターボタンを半押するとフォーカスが作動し
さらにボタンを押すとシャッターが切れます。

他のモードはシャッターを押した後
フォーカス動作、シャッター作動となります
つまりボタンを押してからシャッターが切れるまで
タイムラグが発生し、これを回避するのが
RT MODE ということになります。
ちなみにCF Custom Function に
RT を常用する設定があります

露出補正について

フラッシュ設定ボタンを押していくと
Flash OFF になり
その次 Flash OFF +1.5
Flash OFF -1.5 になります

CF Custom Function  Mode について
電源OFF
セルフタイマーボタンを押しながら
フラッシュ設定ボタンを押すと
CF Mode に入ります
ズームボタンのアップ側ボタンを押すことで
CF1→CF2→CF3→CF4→CF5→CF1
と巡回します
逆は回りません
フラッシュ設定ボタンを押すことで
「0」OFF  「1」ON  を繰り返します
電源ON で設定終了です


CF1:Real-Time Release
リアルタイム撮影を常用する設定
シャッター動作をReal-Time に固定するモードです

CF2:Shooting Mode & Flash Mode Memory
撮影モードとフラッシュモードを記憶しておく設定
これはコンパクト・カメラには割と少なくて
とても便利な機能です

CF3:Disabling Automatic Film Rewind
フィルムが終わると自動で巻き取るのを
キャンセルする設定
劇場や静かな公共の場所で突然
巻き戻し動作に入ると音が気になるため
これを回避する設定です

CF4:Center-Point AF
フォーカスエリアを中央の一点にする設定
3点AF とありますがたぶん
フォーカスエリア内にあるのでしょう
それを1点にする設定だと思います
確定的にはわかりません

CF5:Continuous Shooting
連続撮影モードの設定
Continuous フォーカスのことかと
思ったら違いました
シャッターボタンを押し続けると
一枚約0.8秒での連続撮影ができる設定です
当然フラッシュはOFF になってないと
0.8秒の連写は出来ません


視度調節はファインダー横の
緑のインジケーターが兼ねています
グリーンのランプは
撮影準備完了・近距離警告・測距不能警告
だそうで

点灯→合焦
ゆっくり点滅→近距離警告(ピントが合わない)

素早く点滅→手ぶれ警告
Flash OFF のため暗すぎての手ぶれ警告

だと思います


それなりに多機能で非球面レンズを含む
4倍ズームレンズを搭載し良く写る

裏ブタにボタン類が無いので
リボンケーブルの切断リスクもない

こういうカメラが¥1,000未満で買えるなんて
良いんでしょうか???







2017年9月12日火曜日

Canon Autoboy N130 Ⅱ使ってみました

Canon Autoboy N130 Ⅱ

Sure Shot 130u Ⅱ Date (North America)
Prima Super 130u Date (Europe)

Canon のフィルム・カメラの中で最晩年
あたりに発売されたパッシブ方式
3点測距AiAFや非球面レンズの採用など
よく写ることは容易に想像がつきます



 裏ブタにボタンや表示が無いのはとても良い

 電池はCR2


 ズームは「ギュイーン」とここまで伸びます


 裏ブタと本体の間に
リボンケーブルはありません

 レンズには微細な汚れがありますが
きれいな状態です

使用したフィルムが期限切れのため
発色がcyanに転んでいますがご容赦ください

カメラの傾きには注意していたのですが
写りは右下さがりで縦横のラインが
微妙に歪んでいるように見えます






 フォーカスは脇の黄色い花びらに合っています

 色のりは良さそうです

 背景のボケもきれいだと思います


久しぶりに180度の虹が
出ましたが画面に入りきりません

「38-130mmの高画質3.4倍ズームレンズを
搭載しながらクラス最小レベルの
小型ボディーを実現」したカメラ

常用するには十分だと思いました

良く写ります

使い方は次回に