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2021年9月19日日曜日

Nikon FG のメンテナンス



レンズのおまけとしてやってきたカメラ
電池を入れフィルムを詰めると
そこそこ撮れるのですが
機械部分の油切れかシャッターが粘る時がある
2か所の工房から「メンテナンス不可」と言われて
長らく眠っていました
しかしNikon と言う会社は やはり素晴らしい



 ニコン、「MF旧製品メンテナンスサービス」の
申し込み受付を延長


ニコンは3月25日、2019年12月から期間限定
で実施している「MF旧製品メンテナンスサービス」
の申し込み受付期間を延長すると発表した

同サービスは、ニコンF・F2・F3・ニコマート等
の旧製品カメラおよび15mmから200mmまでの
旧マニュアルレンズ(同社指定機種に限る)
を対象に部品交換が不要な範囲を基本として
機能の点検・回復を行うもの
モルトやヘリコイド油の交換は
全数実施するという
(以上デジカメWtch より 引用)

早速問い合わせると「受付OK」とのこと
発送して約2か月後出来上がってきました


納品書







FGは電子シャッターなので壊れると部品がありません

メンテナンス料金も高いか安いか 感じ方は人それぞれ


古いカメラが何かの縁でやってきて

それが元気で動くようになると言う嬉しさ

きっと私よりも長生きする


こんなことするNikonという会社には

頑張ってほしいと思います




2021年9月8日水曜日

Leidolf カメラ・ケースの作製


Leidolf カメラ・ケースの作製

その①

Leidolf のカメラ・ケースを作りました

試行錯誤しましたので、長くなります

Leidolf automatic UNIMARK Ⅰ は
ストラップのためのアイレットが無い
ヨーロッパモデルにはアイレットがついているが
アメリカモデルにはついていないようで
このカメラもアイレットがついていない


対策を考えた
分解して他のカメラからアイレットを移植する
革でケースを作る
他のカメラのケースを流用する
3つの方法がありそう

今回入手した個体がきれいな個体だったので
カメラ本体にメスを入れるのには忍びなく
カメラケースを独自に作ることにした
レザークラフトの経験が無いため、ハードルは高い

ちなみに購入したレザークラフトの道具、材料などの費用は
カメラ本体の入手費用を軽く上回る

カメラケースの作成でネットを見ても
完成した写真やプロが作った製品がヒットするだけで
詳細は見当たらなかった

結果から

試作品 ①
(失敗作)



試作品 ②
 (なんとか機能する程度)



試作品 ③
(まあ、いいか)



製作過程・詳細は次回に掲載します



まとめ


ストラップ位置はカメラの重心を見ながら
決める必要がある

駒合わせ縫いは製作回数を増やすごとに
良くなっていくような気がする

レザークラフトは金属加工とは違い
設計図通りにはいかない
現物合わせが大事だということを痛感した
ここが技量のかなめだと思う

時間があれば他のカメラのケースや
ストラップを作ってみよう

レザー・クラフトとしては
馬蹄型コインケースにチャレンジする予定
馬蹄型コインケースは
作り手の技量が判る作品とのこと


参考にしたサイト

材料
A4サイズ・ヌメ革・2mm
ETSUMI ストラップアダプター デュアルポイント
SmallRig Camera Fixing Screw 973 1/4インチネジ

カッター
OLFA rotary cutter
OLFA 57B コンパス・カッター
NTカッター KT-2000GP 革たち

レザー・クラフト
その他 いろいろ















Leidolf カメラ・ケースの作製 その②

 

Leidolf カメラ・ケースの作製

その②

Leidolf のカメラ・ケースを作りました

作成手順

革素材はA4サイズ・ヌメ・2mm厚を使った


構想を練る
採寸と設計図を描く
厚紙でモデリングする



素材をカットする

組み合わせ、接着する
縫い合わせる
硬化剤で要所を固める
内側にフェルトを貼る
縫い合わせる
完成
これが1作目で失敗
ストラップの吊り下げ位置が下過ぎて
カメラが上下逆さまになる
底板の厚みが当初よりも厚かったので
その分側板の高さが足りなくなった


ケース底板について

ケースにセットしたカメラをテーブルに置いたとき
ぐらつかないようにするため
ケースの留めネジがケースの内部に隠れる仕様とした
三脚用ネジは採用しなかった


留めネジの長さの関係でケース底面からカメラ底面の
クリアランスを確保する必要があり
底板は2mmの革2枚と同厚のコルク、1mmの厚紙とした
革と厚紙がネジ経の穴、コルクと底面の革がねじ頭の経の穴となり
ネジの脱落防止用にEリングが革と厚紙の間に入るイメージです
複雑です
なお結果としてEリングは不要となっています


ケース側板について

ストラップ取付け金具は金属ではなく柔らかい素材とするため
エツミ製ストラップホルダーを流用した
背面にはサムレストとフィルムラベルホルダー
前面右側にはフィンガーグリップが付く
どうせ作るのだからちょっと豪華仕様とした


作業の難しさ


カット

正確にカットしないとパーツを合体させたときに不揃いが生じる
特に穴空け加工がポイントでした
穴の位置と大きさが要です

穴の中心位置を基準としてパーツを組み合わせるため
誤差を含めて多少大きめに部材を切出すほうが安全かもしれない

道具はコンパスカッターとルーター
ドリル、サークルカッターを使用した
特にサークルカッターは、定規を当てて直線でカットするとき
カッターの刃が回転するため非常に使いやすかった

接着

接着はボンドのG17 Gクリヤーと木工用ボンドを使用
部材の張合わせはバイスを使用した


縫製

針は一番短いものを使い、糸はロー引き糸#5を使用した
菱目打ちは1.5mm 2mm 2.5mmの3種類を揃え
基本は2mmで底板と側板を合わせるところは2.5mmとした


駒合わせ縫い

これが一番の難関で3回チャレンジしたが
60%程度の仕上がりしかならない
1回目は菱目の穴がボロボロになった

2回目はドリルで下穴を空けたため
穴の位置が不揃いになった


硬化剤とフットオイルについて


硬化剤を使って要所を固めた
硬化剤は薄めないでそのまま塗布した
吟面には影響しなかった




フットオイル塗布前

フットオイル塗布後
1回塗り



3回目作品は菱目を軽く打ったあと菱錐で
ある程度穴を空けてから縫いはじめ
その都度錐を通しながら縫ったので
どうにか見られる程度に仕上がった

曲がり針や曲がり菱錐を試したが
どれも決定打にはならなかった




結  果

1回目作品
カメラが上下逆さまになるため失敗

2回目作品
底板の駒合わせ縫いがドリルを使ったため
穴の位置が不揃いになった
カメラケースとしては使用可能
























Leidolf カメラ・ケースの作製 その③

Leidolf カメラ・ケースの作製

その③

Leidolf のカメラ・ケースを作りました

 

駒合わせ縫いはそこそこ良くできた
ストラップ取り付け位置が
もう少しサイド寄りのほうがバランスが良い















番外で市販のストラップをカスタマイズ

市販のストラップを短くして
フェイク・レザーの裏に本革を裏打ちした
表はフェイク・レザーで裏は本革
全て手縫いです