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2021年9月8日水曜日

Leidolf カメラ・ケースの作製 その②

 

Leidolf カメラ・ケースの作製

その②

Leidolf のカメラ・ケースを作りました

作成手順

革素材はA4サイズ・ヌメ・2mm厚を使った


構想を練る
採寸と設計図を描く
厚紙でモデリングする



素材をカットする

組み合わせ、接着する
縫い合わせる
硬化剤で要所を固める
内側にフェルトを貼る
縫い合わせる
完成
これが1作目で失敗
ストラップの吊り下げ位置が下過ぎて
カメラが上下逆さまになる
底板の厚みが当初よりも厚かったので
その分側板の高さが足りなくなった


ケース底板について

ケースにセットしたカメラをテーブルに置いたとき
ぐらつかないようにするため
ケースの留めネジがケースの内部に隠れる仕様とした
三脚用ネジは採用しなかった


留めネジの長さの関係でケース底面からカメラ底面の
クリアランスを確保する必要があり
底板は2mmの革2枚と同厚のコルク、1mmの厚紙とした
革と厚紙がネジ経の穴、コルクと底面の革がねじ頭の経の穴となり
ネジの脱落防止用にEリングが革と厚紙の間に入るイメージです
複雑です
なお結果としてEリングは不要となっています


ケース側板について

ストラップ取付け金具は金属ではなく柔らかい素材とするため
エツミ製ストラップホルダーを流用した
背面にはサムレストとフィルムラベルホルダー
前面右側にはフィンガーグリップが付く
どうせ作るのだからちょっと豪華仕様とした


作業の難しさ


カット

正確にカットしないとパーツを合体させたときに不揃いが生じる
特に穴空け加工がポイントでした
穴の位置と大きさが要です

穴の中心位置を基準としてパーツを組み合わせるため
誤差を含めて多少大きめに部材を切出すほうが安全かもしれない

道具はコンパスカッターとルーター
ドリル、サークルカッターを使用した
特にサークルカッターは、定規を当てて直線でカットするとき
カッターの刃が回転するため非常に使いやすかった

接着

接着はボンドのG17 Gクリヤーと木工用ボンドを使用
部材の張合わせはバイスを使用した


縫製

針は一番短いものを使い、糸はロー引き糸#5を使用した
菱目打ちは1.5mm 2mm 2.5mmの3種類を揃え
基本は2mmで底板と側板を合わせるところは2.5mmとした


駒合わせ縫い

これが一番の難関で3回チャレンジしたが
60%程度の仕上がりしかならない
1回目は菱目の穴がボロボロになった

2回目はドリルで下穴を空けたため
穴の位置が不揃いになった


硬化剤とフットオイルについて


硬化剤を使って要所を固めた
硬化剤は薄めないでそのまま塗布した
吟面には影響しなかった




フットオイル塗布前

フットオイル塗布後
1回塗り



3回目作品は菱目を軽く打ったあと菱錐で
ある程度穴を空けてから縫いはじめ
その都度錐を通しながら縫ったので
どうにか見られる程度に仕上がった

曲がり針や曲がり菱錐を試したが
どれも決定打にはならなかった




結  果

1回目作品
カメラが上下逆さまになるため失敗

2回目作品
底板の駒合わせ縫いがドリルを使ったため
穴の位置が不揃いになった
カメラケースとしては使用可能