Leidolf Wetzlar automatic UNIMARK Ⅰ と言うカメラ
Wetzlar と言えば泣く子も黙る「Leica」の設立された街です
他には小さいカメラで有名な「Minox」の拠点があり、もう一つが
この「Leidolf」と言うメーカーです
「Leidolf」はのちに「Leica」と合併したらしいのです
今回入庫した個体はとてもきれいな、ほとんど「未使用」にも見えます
レンジ・ファインダー、距離計なし、セレン露出計は生きていました
ファインダー倍率は1:1の素通しだと思います
レンズはToriplon 50mm f2.8
フィルム巻き上げはこのカメラのキーポイント
右上のレバーを時計回りに2回まわすと
フィルム巻き上げとシャッター・チャージが完了します
この巻き上げる感覚がまるで時計でも巻いているような
「機械を巻いている」感覚で私は好きです
絞り環の黒いレバーを押しながら回すと
露出計の四角いインジケーターが動き
下の指針に合わせると適正露出となります
フィルム・カウンターの下のボタンを押しながら
左端の巻き戻しノブを引き上げて時計方向に巻くことで
フィルムの巻き戻しが出来ます
底面のレバーを「O」に合わせて下にスライドさせると
バック・カバーが外れます
スプールは逆巻きで特に変わったところはありません
中もきれいです
モルトは使っていません
赤いダイヤ・マークに絞りを「8」にすれば
3mから8mぐらいは被写界深度に入ります
あるいは6mから∞も入ります
残念ながら距離表示はf(フィート)ですが、ボケ防止にいいかも
等倍ファインダーを右目で覗き両目を開けてシャッターを切る
フォーカスも露出もアバウトで、ファインダーに集中する
慣れればノー・ファインダーでも
行けそうな、スナップ・シューターになりそうです
60年ほど前のカメラですが作りの良さや質感など
さすがにドイツのクラフトマン・シップがうかがえます
バランスも良いしルックスも私好み
前から見ると巻き上げレバーが猫のミミみたいに私には見えます
カメラの写り具合と大きな問題(アイレットが無い)については次回に